ミカエルが私の背中に手をまわしてくる。
太いかいな……。分厚い胸板……。ふわりと包み込むような優しい温もり……。
私は心地良い安らぎの中に溺れた。
彼の胸に鼻先をこすりつけ、仔猫のように甘えた。
耳を押し当てると、彼の鼓動が聞こえた。
とくん……とくん……。それは彼が存在することの証しだった。
彼は今、ここにいて、私を抱きしめてくれている。
消えてしまいそうな私の存在を繋ぎとめてくれている。
私はそのことが嬉しかった。
ただそれだけのことなのに、どうしようもないほど、嬉しかった。
鼻先に届くのは彼の香り……。たくましい男の匂い……。
その匂いが私を惑わせる。幻惑する。胸が掻き乱されるようにざわめく。
私は彼の背中を乱暴にまさぐり、そして――


  


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